2016年1月2日土曜日


対訳 マッカーサー証言



対訳 マッカーサー証言


Strategy Against Japan In World War II
第二次世界大戦における対日戦略

Senator Hickenlooper.
ヒッケンルーパー上院議員

Question No. 5: Isn't your proposal for sea and air blockade of Red China the same strategy by which Americans achieved victory over the Japanese in the Pacific?
5番目の質問です。赤色中国に関する海と空からの封鎖という貴官の提案は、太平洋において米国が日本に勝利を収めた際の戦略と同じではありませんか。

General MacArthur.
マッカーサー将軍

Yes, sir.
そうです。

In the Pacific we bypassed them.
太平洋では、米国は日本を迂回しました。

We closed in.
そして閉じ込めたのです。

You must understand that Japan had an enormous population of nearly 80 million people, crowded into 4 islands.
日本が抱える八千万人に近い膨大な人口は、四つの島に詰め込まれていたということをご理解いただく必要があります。

It was about half a farm population. The other half was engaged in industry.
そのおよそ半分は農業人口であり、残りの半分は工業に従事していました。

Potentially the labor pool in Japan, both in quantity and quality, is as good as anything that I have ever known.
潜在的に、日本における予備労働力は、量的にも質的にも、私が知る限りどこにも劣らぬ優れたものです。

Some place down the line they have discovered what you might call the dignity of labor, that men are happier when they are working and constructing than when they are idling.
いつの頃からか、彼らは、労働の尊厳と称すべきものを発見しました。つまり、人間は、何もしないでいるときよりも、働いて何かを作っているときの方が幸せだということを発見したのです。

This enormous capacity for work meant that they had to have something to work on.
このように膨大な労働能力が存在するということは、彼らには、何か働くための対象が必要なことを意味しました。

They built the factories, they had the labor, but they didn't have the basic materials.
彼らは、工場を建設し、労働力を抱えていましたが、基本資材を保有していませんでした。

There is practically nothing indigenous to Japan except the silkworm.
日本には、蚕を除いては、国産の資源はほとんど何もありません。

They lack cotton, they lack wool, they lack petroleum products, they lack tin, they lack rubber, they lack a great many other things, all of which was in the Asiatic basin.
彼らには、綿が無く、羊毛が無く、石油製品が無く、スズが無く、ゴムが無く、その他にも多くの資源が欠乏しています。それらすべてのものは、アジア海域に存在していたのです。

They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan.
これらの供給が断たれた場合には、日本では、一千万人から一千二百万人の失業者が生まれるという恐怖感がありました。

Their purpose, therefore, in going to war was largely dictated by security.
したがって、彼らが戦争を始めた目的は、主として安全保障上の必要に迫られてのことだったのです。


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 上記のマッカーサー証言は、昭和26年5月3日、米国議会上院の軍事外交合同委員会で行われた質疑応答の一部です。

参考文献
『東京裁判 日本の弁明』小堀桂一郎、講談社学術文庫
和文では、上記文献の訳を参考にしつつ、自分で翻訳しました。

 ちなみに、同じ5月3日に、マッカーサーは「太平洋において米国が過去百年間に犯した最大の政治的過ちは共産主義者を中国において強大にさせたことだと私は考える」とも証言しています。
...................................
http://www.chukai.ne.jp/~masago/index.html 芋太郎の広場/資料室より転載

大 変優れた資料室があるので当ブログへのリンクと転載のご許可待ちです。が、お正月からこんないい物とめぐり合えて待ちきれないので掲載してしまいました   皆さん、これが渡部昇一先生が常日頃からおっしゃっている、日本のあの戦争がマッカーサー自ら自衛戦争だと認めたという錦の御旗であります とくとご覧 じよ!!
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コメント
芋太郎さん お訪ねくださってありがとうございます。ご承認くださいまして重ねてお礼申します。

本日あちらのブログに田母神さんの論文を日英で全文出しました。今日はずっとブレークニー弁護人の東京裁判での有名な発言の原文を探していてついに午後中かけてダメでした。動画はありますが日本語がうるさくて使い物になりません。
もしかしてお暇見つけて英文探してアップしてくださらないですか?
海外で東京裁判というのは裁判だったと割りと普通の人は思い込むので反論として出したいのです。
by: yaegaki姫 * 2010/01/05 04:33 * URL [ 編集] | page top↑
転載とリンクに感謝
 八重垣さん、新年早々に嬉しい報告をいただきました。転載とリンクは、喜んでお受けいたします。また、こちらからも、リンクを張らせてください。

 このサイトの「史料室」に、できるだけ多くの対訳文を載せるようにしている理由は、日本語でいくら立派な資料や論説が存在していても、英語でなければ世界に届かないからです。

 茂木弘道氏が翻訳された『「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか』(ジェームズ・B・ウッド著、WAC出版)を見ましても、日本側の参考文献 に、本多勝一氏の『南京大虐殺』(カレン・サンダース訳)などという悪質な本が含まれています。これでは米国人の歴史認識に狂いが生じても無理はありませ ん。

 その辺の事情を、茂木氏は「英文資料の偏りなどのために、これはどうかと思われるような箇所も無くはない」として、《訳者注》で反論を加えておられます。

 重要なことの一つは、優れた情報を、英語で発信することです。

 私は、いわゆる“アラカン”世代の人間です。還暦以降は、英語をもう一度基礎から勉強しなおし、英語での情報発信にいささかでも貢献したいと思います。

 今後ともよろしくお願いします。
by: 芋太郎 * 2010/01/04 10:42 * URL [ 編集] | page top↑
>アメリカが日本に行ったホロコーストについての謝罪は一切しませんが

ここが日本が世界で損ばかりし、そればかりかひんしゅくを買っている最大の欠点です。海外では謝ってはいけないのです。絶対にごめんなさい、はダ メなんです。いつになったら学ぶのかなぁ これだけ海外在住経験者が増えても明治の日本人の足元にも及ばない馬鹿さ加減って。謝罪って絶対にしてはいけな い。残念でしたということがぎりぎり。お金を出すのもいけない。日本ていつも謝って大金出すことの繰り返しですよね。いつになったら分かるんだろう。 あーーーもどかしい
by: yaegaki姫 * 2010/01/03 23:19 * URL [ 編集] | page top↑
マッカーサーの遅すぎた悔恨
清水馨八郎著の「侵略の世界史」

マッカーサーの遅すぎた悔恨
 
マッカーサーの占領政策が、敵対から途中で同盟に大転換したのは、昭和25年に突如発生した朝鮮動乱からだ。日本に自衛隊の創設を認め、防衛の協 力者にすることに方針が一変した。朝鮮戦争とは、共産国のソ連と中国が北朝鮮をそそのかし、韓国に侵入させたもので、中ソとアメリカの代理戦争であった。 米国はそれまで中ソは連合国側で仲間と考えて、北に対して何の防備もしていなかった。ここで初めて、マッカーサーは、かつて日本が戦った日清戦争、日露戦 争を一緒にしたものを、日本に代わって米軍が戦わされているということに気がつくのだ。そしてマッカーサーは、日本の過去の戦争がすべて中ソに対する自衛 のためのものであったと、初めて確信するのである。

これを契機に、アメリカ自身も、スターリンの罠に掛かっていたことに気がつくのだ。
これから米ソ対立の冷戦が始まる。米国の真の敵は、日本ではなくソ連だったのだ。せっかくアジアの防共の一大勢力となっていた日本を米国が潰して しまった結果、支那大陸はほとんどすべて共産圏に編入され、朝鮮戦争とベトナム戦争という二つの戦争で、アメリカは、日米戦争以上の数十万人という手痛い 被害を受けることになってしまった。朝鮮戦争の反省から、アメリカはサンフランシスコでの対日講会議にソ連の参加を拒否し、日本への賠償要求も放棄したの である。

「風林火山」より抜粋
http://ochimusya.at.webry.info/200910/article_21.html

アメリカが日本に行ったホロコーストについての謝罪は一切しませんが、戦争を経て日本という国の認識は変わった気がしますね。戦争する前に気付いていてくれれば…と思ってしまいますが。
by: yukoku2009 * 2010/01/03 20:37 * URL [ 編集] | page top↑

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先日、ネットを閲覧していると、政治ブログ、「日本が好きなだけなんだよ」で、 清水馨八郎著の「侵略の世界史」という本の内容が紹介されていた。 風林火山【2011/08/20 23:23】
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Author:yaegaki hime
八重垣姫は、手に武田の家宝の兜を持ち、許婚者の身に迫る危険を知らせるために凍りついた諏訪湖を渡って行ったという。
私もこの日本の危機に、諏訪湖ならず太平洋も大西洋も地中海も渡って助っ人に行きたい気持ちになります。
どのような政治団体とも無縁の、在外の、一市民ですが、
中川昭一さんの訃報を受けた日に このブログを立ち上げました。
心からの敬意と愛惜の思いと、そしてご冥福を祈りつつ......日本の為に一人でも多くの人に正しい歴史観と脱マスコミを果たして欲しいのです。きっかけは、悪い国、悪い先祖、侵略の歴史

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