2016年1月2日土曜日


マッカーサーは日本の弁護などしていない

 
 大東亜戦争終結後の昭和26年(AD1951)5月3日、上院軍事外交共同委員会でマッカーサーが日本の戦争を自衛戦争だと証言したと保守論壇で主張される。

 これは保守言論人がマレー上陸・真珠湾攻撃を正当化する際に必ずと言っていいほど引用するもので、ネット上の議論でも非常によく見られる。

 これは昭和37年(AD1962)に菅原裕氏が「日本国憲法失効論」で紹介し、その後田中正明氏、渡部昇一氏、小堀圭一郎氏らによって広められた。
 最も影響力があったのは渡部昇一氏で同氏はこのマッカーサー証言を教科書に掲載しようと呼びかけている。
 
 しかしまず常識で考えてみてほしい。この時、マッカーサーはトルーマンに連合国軍最高司令官を解任されたとは言えまだ大統領の座を狙っていた男である。
 
 そんなときにマッカーサーが「太平洋戦争は日本の自衛戦争だった」などと言えるだろうか。またそんな発言があれば只で済むだろうか。
 
 結論から言えばマッカーサーは日本の戦争は自衛だったなどとは一言も言っていない、我が国の保守言論人が誤訳し、国内に広めているだけなのである。

 鳩山元総理が「尖閣諸島は日本が盗んだ」と発言して問題化したが、平和時のあっても公職にあった人物が仮想的を擁護する行為は厳しい批判の的となる。
 
 このマッカーサー証言は戦争終結から5年しか経ていない時期である。まだ大半のアメリカ国民にとって「パールハーバー」も「太平洋戦争」も自らが遭遇した出来事で、従軍した将兵も、戦没者遺族の記憶も生々しい。
 本当に議会でそのような発言がなされれば、マッカーサーの大統領就任の夢など消し飛ぶし、大騒動に発展したはずである。
 
 だが実際には議会にいた誰もマッカーサーの発言に驚いていないし、マスコミも採り上げていなし国民も問題視していない。要は我が国の保守言論人だけがそのように解釈しているだけなのである。

 まずこの主張をしている多くの人が誤解しているが、この上院軍事外交共同委員会は別に大東亜戦争の開戦原因を探ろうという趣旨で開催されたものではない。
 
 すでに中共軍の介入によって膠着状態に陥っていた朝鮮戦争において、その戦局や、中共・台湾などの極東情勢について討議するためのものであった。

 朝鮮戦争は北朝鮮軍の奇襲攻撃に始まり、北朝鮮軍一時米韓軍を釜山まで追い詰めた。だがマッカーサーの仁川上陸作戦「クロマイト作戦」により一変し国連軍の反攻が開始され、ソウルを奪回。平壌も占領し北朝鮮壊滅まで追い詰める。
 だが突如の中共軍の侵攻によって国連軍は38度線まで再度押し戻される形となった。
 膠着した戦局打開ため、マッカーサーはトルーマンの方針に反し、満州への空爆・原爆投下、台湾の蒋介石国民党軍の大陸反攻の許可を主張する。
 本国の方針に真っ向から反対するマッカーサーは聴聞会直前の4月11日に解任され、本国召還となった。
 
 このようにマッカーサーが上院軍事外交共同委員会の聴聞会に呼ばれたのは朝鮮戦争の戦局について分析するためで、「大東亜戦争における日本の行動」などについて論じるためではない。

 以上の背景を踏まえて、具体的に「いわゆるマッカーサー証言」を検討してみよう。

 (原文は産経新聞正論http://www.sankei.co.jp/seiron/koukoku/2004/maca/01/MacArthur57.htmlに紹介されている、またscopedog氏のブログ「誰かの妄想」には全体の訳文も紹介されている。)

 
 まずマッカーサー証言の発端はヒッケンルーパー上院議員の「赤化中国に対する海空封鎖の提案はアメリカが太平洋戦争で日本に勝利したのと同じ戦略ではありませんか?」という質問である。

 これは明らかにマッカーサーの最大の功績である対日戦を引き合いに出して、中共への封鎖作戦の有効性を証言させてやろうというマッカーサーに好意的なものであろう。

 
 それに対してマッカーサーは

 Yes, sir. In the Pacific we by-passed them. We closed in. You must understand that Japan had an enormous population of nearly 80 million people, crowded into 4 islands. It was about half a farm population. The other half was engaged in industry.
Potentially the labor pool in Japan, both in quantity and quality, is as good as anything that I have ever known. Some place down the line they have discovered what you might call the dignity of labor, that men are happier when they are working and constructing than when they are idling.
This enormous capacity for work meant that they had to have something to work on. They built the factories, they had the labor, but they didn't have the basic materials.
There is practically nothing indigenous to Japan except the silk worm. They lack cotton, they lack wool, they lack petroleum products, they lack tin, they lack rubber, they lack a great many other things, all of which was in the Asiatic basin.
They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore, in going to war was largely dictated by security.


  はい。 太平洋では、私たちは彼らを迂回し包囲しました。日本には4つの島の中におよそ8000万人という莫大な人口がひしめき合っていたことを理解してくださ い。半分は農民で、もう半分は労働者です。私の知る限り、日本の潜在的な労働力は、質量ともに優れています。彼らは、あなたが労働の威厳と呼んでいるもの を既に見つけている。つまり、人間は働いている時の方が怠けている時より幸福であると言うことです。
 この莫大な労働人口の余裕は、彼らには職がなければならないことを意味します。彼らは工場を建設し、労働力を持っていましたが、基礎材料をもっていませんでした。
 
 実際、日本には蚕以外に産出するものは何もありません。彼らには綿、羊毛、石油製品、スズ、ゴム、その他多くのものがありませんでした。そして、アジアにはその全てがありました。
彼らは、それらの供給が断ち切られた場合、日本に1000~1200万人の失業者が生じることを恐れました。 したがって、戦争に突入した目的は、主として安全保障上のものだったのです。



 これを読めば日本を弁護していると見る向きもあるだろう。しかし注意しなければならないのはマッカーサーは一言も「自衛(Self-defence)」であるとは発言していないことである。 
 
 当ブログでは再三にわたり解説してきたが、戦争には「侵略(Aggression)」と「自衛(Self-defence)」という明白な国際法上の区分が存在する。

 どちらも自衛戦争であるとか、双方が好きに定義したらよいというものではない。そして「自衛」を意味する単語は「Self-defence」以外存在しない。

要はマッカーサーは日本は資源がなく、その供給が断たれれば勤労意欲溢れる日本人は大量の失業者を出すだろう。資源確保が日本の開戦原因だったと分析しているだけである。文脈から日本人が餓死するような危機的な状況にあったとは述べていない。

セキリュティー(security)に自衛という意味はなく、よってマッカーサーは日本の弁護など一切していない。また前述したように一人としてそれを直後もその後も問題視していない。
 大半の保守言論人はこの後に続く証言を無視するが、この後の証言がそれを証明している。


 The raw materials -- those countries which furnished raw materials for their manufacture -- such countries as Malaya, Indonesia, the Philippines, and so on -- they, with the advantage of preparedness and surprise, seized all those bases, and their general strategic concept was to hold those outlying bastions, the islands of the Pacific, so that we would bleed ourselves white in trying to reconquer them, and that the losses would be so tremendous that we would ultimately acquiesce in a treaty which would allow them to control the basic products of the places they had captured.

 マレー、インドネシア、フィリピンなど日本での製造に必要な原料を提供する国を、日本は事前準備と奇襲の利点により占領しました。日本の一般的な戦略構想は、太平洋上の島を外郭陣地として確保し、我々がそれらを全て奪い返すには多大の損失が生じると思わせることによって、我々に日本が占領地からの原料確保することを黙認させる、というものです。



 侵略とは挑発に因らざる先制攻撃を意味する。マッカーサーは日本が事前準備と奇襲によって太平洋の島々を占領した、すなわち日本の侵略戦争だと見做していたことは明らかだ。
 自身のいたフィリピンも奇襲攻撃を受け、「アイシャル・リターン」の言葉を残し撤退を余儀なされたのでだから当然だろう。 

 この後日本軍が守る島々を迂回して、制空権と制海権を確保しつつ、日本と占領地の補給戦を断ち封鎖することによって日本を屈服させることができたという証言が続く。
 そして結びは自分のとった日本への封鎖作戦は正しく、日本より資源も物資のなく経戦能力も乏しい中共であれば封鎖作戦で簡単に屈すると結んでいる。

 ようはヒッケンルーパー上院議員が与えてくれた好機を利用して、日本をテストケースとして自身が解任された中国への封鎖作戦の正しさを訴えているのがマッカーサー証言の全体像なのである。

 3日間の聴聞会、しかも長い証言の前後を無視して真ん中部分だけ切り取り、それを保守言論人が恣意的に解釈しているのがマッカーサー証言なのである。

 今やこれは一人歩きし、ネット上では「マッカーサーまでもが大東亜戦争を自衛戦争だと認めた」として、もはや定説と化している。
 そして多くの保守言論人がこれを「米軍人が日本を弁護した史実」として教科書に掲載しようとしている。(すでに明成社の高校教科書には掲載されていたか?)
 ほとんど創作といっても過言ではない「マッカーサー自衛証言」を教科書に掲載したらもう中韓の国定教科書を批難する事などできないだろう。

 現在保守は勢いづき、ネットでも保守の言論が盛り上がっている。そして安部政権の下で保守の悲願である憲法改正を実現しようとしている。

 私も再三、国防体制の充実を唱えてきた一人であり、憲法改正・国防軍の保持にも無論賛成だ。

 しかし改憲を主張する人々は同時に真珠湾攻撃は正当だったと主張している。
 だが国連規約でも、その後の国連憲章でも認められた経済制裁を理由に相手国を武力で先制攻撃することが正当なのだろうか?
 それが許されるなら経済制裁された北朝鮮は日本にミサイル攻撃を加えてよいことになる。追い詰められた北朝鮮の自衛戦争だという論理が成立するのである。
 
 改憲を主張する人が真珠湾攻撃を正当化してれば、創設される国防軍は再び世界に脅威を与える存在になるのではとの疑念を持たれても仕方がない。
 しかもルーズベルトの陰謀だった、いやコミンテルンの陰謀だったともはやなりふり構わずといった感がある。

 真珠湾攻撃は侵略ではないのかという問いに、「あれはコミンテルンの陰謀でアメリカも操られていた」と回答しても大半の人は納得しないだろう。

 マッカーサー自衛証言もルーズベルト陰謀論と同じく、史実から都合のよいところだけ切り取って創作されたものに過ぎない。
 
 マルクス史家が広めた自虐史観は打破すべきだろう、しかし誤りは真摯に認めるべきではないか。
 それを理屈を組み立てて無理やり正当化すれば、再び真珠湾攻撃のような軍事力の暴走を許すのではなかろうか。

 主要参考文献
 「日本国憲法廃棄論」 兵頭二十八 草思社 


                                       滅罪
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posted by 右野翼 滅罪 at 03:52 | Comment(29) | 【日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マッカーサーは日本がアメリカとの戦争に踏み切った理由を説明しているわけで、日本に対し石油の輸出をストップしたのはアメリカでしょう。
ハルノートを作成したのもコミンテルンのスパイだったそうだが、あんなものを突きつけられたらどんな小国でも戦争を決意すると証言していたのでは?
Posted by ヤマト大好き at 2014年03月12日 09:58
ヤマト大好き様

コメントありがとうございます。

「モナコやルクセンブルクでも戦う」という発言はマッカーサーではなく東京裁判でのインドのパール判事の発言です。

 確かに石油を止めたのはアメリカですがしかしその前には南部仏印への武力進駐があります。

 このたびのロシアのクリミアに進駐に日本は健在制裁を実施しました。それと同じです。
 
 経済制裁自体は国際連盟規約で当時も認められていたもので、現在わが国も北朝鮮に実施しています。

 またハルノートの原文を読んでいただければわかりますがあれは交渉のたたき台でこれに従わねば侵攻するなど脅迫的言辞を含んだものではありません。

 残念ながら日本が先に武力に訴えアメリカが制裁した事実は動かしがたいと思います。

 
Posted by 滅罪 at 2014年03月20日 23:38
確かにマッカーサーの証言は、日本の弁護を目的にしたものではいないでしょうが、日本を叩いたのは失敗だったと考えたのは確かでしょう。

この証言から判断できることは、日本の戦争が経済的利権を確保するためであって、アメリカの言いなりになっていれば、アジアの植民地は今も続いていた可能性もあり、人種差別が根強かった当時にあっては、日本の戦争が自衛であったということは問題はないでしょう。

現在の常識で当時の状況を批判するのは見当外れというものでしょう。

現在も中国がシーレーンを封鎖して、外交交渉が決裂して日本が実力行使に出たら、それは自衛でしょう。

北朝鮮が経済制裁に反対して、韓国に侵攻したら、それは北朝鮮にとっては自衛の戦争でしょう。
自衛か侵略か、分けるものはその国の政治体制によって判断すべきです。

マッカーサー証言は、アメリカの価値観と日本の価値観には違いはなかたことを朝鮮戦争の後で気づいたという証拠でしょう。
Posted by hdns at 2014年03月30日 00:17
hdnsさま

コメントありがとうございます。

「自衛か侵略かはその当事国が判断すべきである
」これは保守論壇ではしばしば唱えられ、私もこのように考えていた一人です。

しかし侵略と自衛と定義が曖昧では重大な問題が生じます。
それは軍事同盟や集団安全保障が成り立たないことです。

つまり現行の日米同盟もそうですが、あらゆる軍事同盟は「同盟国が先制攻撃=侵略を受けた場合のみ、参戦の義務を負う」ことになっています。

これが明確でなければ軍事同盟は成り立たず、日本が韓国に一方的に先制攻撃をかけた場合でも、アメリカは自動的に参戦を余儀なくされる可能性があります。これでは主権を同盟国に委譲したのと動議となります。

侵略と自衛の定義は国家にとっては重大な問題でありすでに19世紀には先制攻撃=侵略という定義が確立しました。

これを明文化したのがパリ不戦条約であり、大日本帝国もこれに調印しています。

日本も先制攻撃=侵略の定義に同意し、条約に調印したわけです。

まして当時、わが国は国連の常任理事国でした。国際連盟規約では経済制裁を制裁手段として認めていました。

つまりわが国は南部仏印への武力進出をやり、アメリカが合法的制裁であった石油禁輸にでると、違法な先制攻撃、真珠湾攻撃で応えたわけです。

真珠湾攻撃・南方作戦計画が日本の侵略であることは動かず、わが国は自分で結んだ条約や破ったわけです。

そもそもアメリカの経済制裁自体が挑発だという声も根強くありますが、先述したように経済制裁自体は武力を伴った海上封鎖(ブロケイド)でなければ合法です。

中国が海軍を使ってシーレーンを押さえるような事態が起これば挑発として先制攻撃が許されますが、アメリカがしたことは現在も日本が北朝鮮に行っている事と同じ経済制裁に過ぎません。

またそれこそ現在の常識ではわかりにくいことですが、当時アメリカ・ルーズベルト政権は植民地に批判的な国であり、フィリピンの独立を承認し英国のインド支配を非難していました。

アメリカが当時、日本に言っていたのは三国同盟を空文化せよヒトラーと組むなということであり、アジアの植民地の問題はあまり関係がありません。

侵略が当事国同士で決められるなら我が国はソ連の満州、北方領土への侵攻・中国の尖閣侵略を非難できず、日清・日露戦争も正しいかどうか判断がつかないことになります。
Posted by 滅罪 at 2014年03月30日 01:34
日中戦争と無理に連続させて考えるから妙な結論になってるんでしょう

この発言から読み取れるのは「日本はアメリカの経済制裁という意図的な外的要因によって、アメリカとの戦争を決意した」という事ですね

そしてそれは「日本は日中戦争・ハルノートとは無関係に帝国主義的野心をもって東南アジア・太平洋を侵略するためにアメリカと戦争した」という史観に対しては否定となります

逆に、それ以前の日中戦争等に対しては何らの証言にも成り得ません
日中戦争、あるいはそれ以前の部分のみを日本の侵略戦争の根拠と考える人には無価値な証言です

逆に、日中戦争関連以後の戦争も日本の野心的な侵略であったと考える人には、重要な否定的証言となります
Posted by せい at 2014年04月07日 13:20
せいさま

コメントありがとうございます。

私は当サイトでは満州事変、シナ事変と大東亜戦争は分けて考えるべきだという視点に立っています。

国際法上の侵略と定義とは挑発されていないのに先制攻撃をかける行為です

するとシナ事変は蒋介石の上海陸戦隊攻撃から開始されたもので中国の侵略・日本の自衛戦争としか言いようがありません。

反面、満州事変と真珠湾攻撃で開始された大東亜戦争は遺憾ながら日本の侵略戦争としか見なせません。

わが国が帝国主義的野心がなかったことには同意します。
我が国の要人はアメリカとの戦争には全員反対でした。

しかしルーズベルトの挑発・あるいは陰謀というのも証拠がありません。

では何が開戦原因かといえば山本五十六が立てた真珠湾攻撃計画の暴走です。

ドイツはシュリーフフェンプランの暴走によって第一次大戦に意図せず突入しました。

大規模な作戦計画はあるシグナルを発見すると自動的に動くものがあります。

日本は長期的計画や帝国主義的野心などなく、利軍、海軍、外務省、政府がばらばらに迷走しながら戦争に突入したのです。

                 滅罪

Posted by 滅罪 at 2014年04月09日 11:57
合法的に得た満州の利権を一方的に放棄することを求めたのが、ハルノートであると認識していますが、これは経済制裁ではなく、宣戦布告と同じものでしょう。
連合艦隊が、ハワイに向かっていることは、アメリカはリアルタイムで知っていたことを、若狭和朋氏が言っています。
日清日露戦争と大東亜戦争を分けて考えること自体が間違いだと思います。
Posted by hdns at 2014年04月17日 08:59
hdnsさま

宣戦布告は第二回ハーグ万国平和会議において定めれられましたが、パリ不戦条約締結以降先制攻撃が禁止され先制攻撃=侵略と明文化されてから宣戦布告という行為自体空文化しました。

また宣戦布告は「○○日以内に回答が得られなければ戦争のなる・・」といった文言が必要となります。

ハルノートの原文を一読していただければわかりますがそうした文言はなく逆に冒頭に交渉の試案にすぎないと記載しています。

ルーズベルト陰謀論については論争がありますが未だにお陰謀論者は確たる証拠を示せていません。

また戦争とは講和を持って一つの区切りとしますから日露戦争と大東亜戦争は分けて考えるべきでしょう。
さもなくばポーツマス条約もサンフランシスコ講和条約も意味がなく、左翼の言う15年戦争史観は正しいことになってしまいます。
Posted by 滅罪 at 2014年04月17日 16:42
ハルノートは二種類あったという話です。
http://www.youtube.com/watch?v=dqNIYWMvnCU

「満州事変、シナ事変と大東亜戦争は分けて考えるべき」「日露戦争と大東亜戦争は分けて考えるべきでしょう。」とありますが、
歴史の因果を分けて考えると何か利点があるのでしょうか。

マッカーサーが、日本が起こした戦争の理由に一定の理解を示したと理解することが間違いであるという根拠がさっぱり分かりません。

日本を打ち負かしたら、北朝鮮と中国が韓国に攻め入ってきた段階で、マッカーサーは、日本が置かれた立場が理解できたのではないかと解釈することがなぜ不自然なことなのか分かりません。


Posted by hdns at 2014年04月17日 20:50
hdnsさま

 繰り返しになりますが、マッカーサーが先の大戦を自衛だと発言したり、あるいは真珠湾攻撃そのもの同情的な発言したとすれば重大な事件です。
 しかしその場にいたアメリカ人、マスコミも含め問題視していません。
 現在、日本の保守だけがそのように解釈しているだけです。
 これをもってマッカーサーが大東亜戦争を弁護した、あるいは理解した根拠としては乏しすぎるでしょう。

 それとリンクを張っていただいているようですが前編で50分近くあるようです。
 要点を抜き出すか、大体でいいので重要部分を喋っている箇所を教えてもらえませんか?


               滅罪              
Posted by 滅罪 at 2014年04月18日 16:41
動画は6回分ありますから、お暇なときに見られたらと思います。
マッカーサーが、真珠湾攻撃に同情したというような話はしてなかったと思います。

連合艦隊の位置は正確につかんでいて、空母は非難させていた。つまり奇襲させたということです。ただし予想外の被害であったようです。

戦争はしないという約束で大統領になったルーズベルトが、戦争を始める大義が必要であったという理由を説明する上で、連合艦隊の位置を正確につかんでいたというのは重要なことではないでしょうか。

9.11の後で、イラクに侵攻したのも同じようなやり方のように見えます。アメリカというのはそういう国なのでしょう。

優秀なマッカーサーであっても、日本に関する知識は乏しかったようで、日本は天皇陛下のもとの全体主義国家のように見えていたようです。

小 村寿太郎が、桂・ハリマン協定を破棄した段階で、朝鮮・満州を侵略した野心国家と大抵のアメリカ人は考えていたようで、マッカーサーも同じように思ってい たでしょうが、朝鮮戦争が始まって日本の次の敵が、共産主義だと気付き、トルーマンに原爆投下も含めていろいろ提案したようです。

しかしそれが却下されたのは
マッカーサーが朝鮮戦争にも勝利して帰国したならば、次の大統領はマッカーサーに決まるに違いないので、手柄をあげる前に解任したわけです。

あるいはトルーマンは、共産主義の恐ろしさが分からず、マッカーサーの言うことが理解できなかったのでしょう。

マッカーサー証言は、すでに大統領なる芽はなくなった時点でのものであり、日本をコテンパンにやっつけたことは失敗であったという思いの中で、日本の戦争の大義に対して一定の理解を示したものでしょう。

シナや朝鮮の、日本は領土拡張欲だけで侵略したというプロパガンダに対しては、マッカーサーの証言は、日本の大義を主張する上では大切だと思います。

securityにも防衛という意味はありますが、マッカーサーがselfdefenseを使わなかったのは、これには正当防衛の意味もありますから、これではアメリカが日本に戦争をしかけたということになるでしょうから、使えるわけがありません。

日 本の事情を察した、中立的な意味合いでsecurityと言ったのだと思います。朝鮮半島までが共産化したならば、アメリカのやった戦争は何であったのか ということになってしますから、朝鮮戦争の意義を説明する必要があり、その中で日本の戦争の動機にも触れたということでしょう。

日本の戦争は、それなりの大義があったということをマッカーサー証言からくみ取ることは勝手な解釈だとは思えません。
Posted by at 2014年04月20日 01:35
hdnsさま


なぜか真珠湾に空母はいなかった。これは空母を避難させておいて日本にわざと奇襲させたのだ!というのがいわゆるルーズベルト陰謀論のシナリオです。

しかしこれは後知恵でしょう。

御承知のように空母の集中運用による艦艇への攻撃を考えたのは山本五十六が最初です。

真珠湾攻撃まではあくまで主力艦は戦艦であると考えられていました。ルーズベルト陰謀論が事実ならば最初に空母の有用性に気づいたのは山本五十六ではなくルーズベルトだったことになってしまいます。

また暗号解読についても解読されていたのは外務省暗号「パープル」のみで海軍暗号「D」が解読されたのはミッドウェー海戦以降です。

つまりルーズベルト陰謀論は成り立たないのです。


マッカーサーが当初は日本を全体主義国家とみなしていた、日本の次の敵が共産主義だと気付いたは事実です。


ただ、「日本の戦争の大義に対して一定の理解を示した」「日本の事情を察し、中立的な意味合いでsecurityと言った」は状況証拠からのそのように推測しているだけではないですか?

繰り返しになりますが証言の後段では

「マレー、インドネシア、フィリピンなど日本での製造に必要な原料を提供する国を、日本は事前準備と奇襲の利点により占領しました。」

とあります。これは日本が先制攻撃した、国際法上の侵略を意味しています。

何か他に日本の戦争の大義に理解を示したという本人の回顧録なり証言なり根拠はあるのでしょうか?
Posted by 滅罪 at 2014年04月21日 00:02
動画の中で、若狭氏がアメリカが、連合艦隊の位置を知っていたことについて語っています。そちらをご覧下さい。

暗号が解読できなくても、日本から連合艦隊がいなくなった時点で、南に行くのかハワイに向かうのか、監視していたはずでしょうから、アメリカは日本の動きをきっちり掌握していて当たり前ですね。

空母を避難させたというよりは、日本からの攻撃があるので、ハワイには戻らないように伝えられ、ハワイには伝えられていなかったことは記録に残っているそうですよ。

それから、侵略というのは、主権を持っている国に武力侵攻すればそうかもしれませんが、他国の植民地となっていたインドネシアなどに侵攻するのは、少し意味合いが違うのでは。

「マッカーサー、戦後65年目の証言」
「原爆投下は人類への罪か」
を読むと真実が分かります。

確認のため付け加えますが、私もマッカーサーが日本の戦争を積極的に弁護したとは思いません。

日本の立場を理解できた、というだけですね。
再軍備をさせようとしたのは、マッカーサーですから。日本が完全な悪党ならばそのようなことをさせないでしょう。

中共のプロパガンダや反日日本人の論調に対抗する上で、マッカーサーの証言を利用することは何の問題もないと思います。

ブログ主様は反日ではないと思いますが、かってな解釈だという主張される意図が分かりません。

これで終わりにしたいと思います。



Posted by hdns at 2014年04月21日 20:28
hdnsさま

 了解いたしました、議論はこれにて終わりましょう。

 随分長く論議となりましたが、積極的にご意見いただき投稿が大変だったと思いますが、私も勉強にさせて頂きました。

 今後とも本ブログにお越しいただければと思います!

              
Posted by 滅罪 at 2014年04月21日 20:36
中東の石油に関してもsecurityを使い、Self-defenceなどは使いません。
中東のアメリカにとっての安定が脅かされれば、戦争をして中東の人々を殺しでも自分たちの利益を守ります。 この際も national seciurity といい、national self-defence などとはいいません。

東南アジアでの利権の確保は中東の利権の確保と同じ事であるということです。

そして、国家の安全保障(national seciurity)のために闘う戦争が自衛の戦争ということです。

日本人が、屁理屈をつけて、解釈を変えようとするのはなぜですか? 普通に、読めば、自分たちの特になるのに、まったく、不思議でなりません。

>侵略とは挑発に因らざる先制攻撃を意味する。

侵略の定義は、戦後20数年経ってから作られたもので、戦前の戦争には当てはまりません。
定義が定まる前の戦争まで裁かれたら、米国にいる白人のみならず、黒人まで出ていかなくてはならなくなってしまいます。 勘弁してください。


>マッカーサー自衛証言もルーズベルト陰謀論と同じく、史実から都合のよいところだけ切り取って創作されたものに過ぎない。

ルーズベルトがサインをした攻撃許可書は公開されており、米国のABC放送でも流され、米国では誰もが知っている事実です。 ルーズベルトはパールハーバーの6ヶ月も前に、攻撃の許可を出しているのです。
Posted by Mike at 2014年05月06日 16:51
Mikeさま

本文でもコメント欄でも何度も述べていますが、そこにいたものをはじめ誰も日本の保守がいう意味に受け取っていないことが何よりの証拠でしょう。このマッカーサー証言を当時そのように受け取った人はいますか?いるなら教えて頂けませんか?

これも何度も述べていますが、少なくとも第一次大戦後は先制攻撃=侵略と明文化されています。19世紀にはそのように認識されていました。さもなくば軍事同盟は機能しません。日英同盟や露仏同盟の条文を確認して見てください。

いくらルーズベルトがコミンテルンがと言ったところで実際にアメリカに実際に先制攻撃を加えたのは日本です。

またアメリカばかりでなく、英蘭にも攻撃を加え、タイの領土を通行しています。

これは明白なタイに対する侵略です。

この事実に陰謀論で答えることは、何の反論にもなっていません。
Posted by 滅罪 at 2014年05月22日 01:38
孤軍奮闘されているようなので、書き込もうと思いました。滅罪さまのご意見に賛同する者です。わたしはイイ歳です が、大学院にて安全保障について学びました。その間に、このマック証言についても調べました(勿論原文で)。で、自称保守達のわめきに対して「なんだよ」 とがっかりした次第です。

ただ、彼らにそういうことを言ったところで、殆ど誰も聞いていないんですよ。ある国会議員(まだ当選一回の若い 人です)が「マックの自衛戦争」を肯定的に取り上げていたので、それは違いますよ、とやんわりと申し上げたところ「捏造だ」と言われたりしました。他の人 も概ねそんな感じですね。

要するに、彼らは願望だけで動いている訳ですよ。そこには戦略などどこにもない。戦前の日本と重なって見えてし まいます。また、こんなことを書くと怒られるかもしれませんが、憲法9条で戦争を抑止できると発想しているサヨクとほぼ同じに見えます。相変わらずの日本 人の戦略センスのなさには困ったものです。

お気に入りに登録しましたので、これからもちょくちょく遊びに来るかもしれません。よろしくお願いします。
Posted by さぱた at 2014年10月04日 07:22
さぱたさま

久々にブログをチェックした見たらありがたい書き込みを頂ていたようで、感謝申し上げます。

見たいものしか見えなくなるに同感です。
なかなかリアルの生活が忙しくブログに書き込めていないのですが、励みになります。
Posted by 滅罪 at 2014年11月02日 00:20
日本人の歴史認識と言うことに関心があり、貴サイトを覗かせていただきました。
ご主張は、全くの正論と思います。

ただ、一言だけコメントさせていただきたいと思い、書き込ませていただきました。

マッカーサー証言で一番重要なのは、東京裁判で「八紘一宇を実現するための、すなわち世界征服を目指した侵略戦争だった」というGHQの主張がほぼ無効になる。ということだと思います。

マッカーサー証言でマレー上陸・真珠湾攻撃を正当化できる、できない、とか、マッカーサーが日本の弁護をしてる、とか、していないとか、文献的には大切な論証で感服しております。

ただ東条英機が東京裁判で終始主張した「自存自衛論」と同じようなことをマッカーサーが言う、ということが重要なのではないかと思うのです。

この証言が日本弁護でも何でもないのは確かです。
太平洋戦争が日米の覇権争いだったと言うことも確かです。

ただこの証言のような認識を、マッカーサーがもう少し早く持ってくれたら、戦犯として死刑にならずに済んだ人が、もう少しはいたのではないかと残念に思います。

まあ、年寄りのざれ言と読み飛ばしてください。
Posted by 廣瀬稚章 at 2014年11月13日 00:02
でもアメリカが経済制裁で日本を虐めて虐めて虐め抜いたんでしょう?
不良(アメリカ)がほーれかかってこいよああ?歯向かうのか?そういう目をするのか?詫びに金出せよ。からの日本ワンパン。てめぇやりやがったな!ボコボコにしてやるよ!(ニヤニヤ)という話。
マッカーサーも、まぁそうなるよねwという日本の動機を説明したに過ぎない
Posted by ZZZ at 2015年03月13日 23:38
マッカーサーの議会証言に関し、日本が開戦に踏み切った動機について、活発な議論が展開されており、言論自由社会の有難さを改めて感じています。さて、以下に私の意見を記します;
マッ カーサーは、日本の開戦動機を「主として安全保障のため」と発言しています。この発言を取り上げて彼は日本を弁護したと判断するのには、いささか飛躍があ るようですね。連合国軍最高司令官マッカーサー元帥の特別宣言及びそれに基づき作成されマッカーサー元帥により承認された同裁判所の条例によって設立され た極東国際軍事裁判所では、日本国の指導者が「侵略」を計画し、且つ実行したと決めつけたこととは、彼の対日観が変化したと私は考えています。東京裁判で 確立しの価値観(=日本は侵略国家也)を守る意思が彼にあれば、日本は安全保障のためにアジアを侵略したと、付け加えると私は思うのですが、そのことには 彼は言及していないようです。敵国であったアメリカの元元帥がわざわざ「侵略した」と言わず、「安全保障のため」と言ったのですから、我々は自己正当化の ために彼の発言を大いに活用すべきであるというのが、私の持論です。つまり「安全保障確保のために行った自分を守る戦争だった」と主張するわけです。これ ならば、コリア主張の「性奴隷」とか、シナ主張の「南京大虐殺」などのように「シロをクロ」と言い張るのと違い、許される範囲のレトリックだと思います。 世知辛い国際社会で自己正当化の努力を我々はもっと積極的に行う必要があるという持論も付け加えます。なお、私の記憶に間違いがなければ、マッカーサーは この証言あとで、米国の過去の対シナ外交政策の誤りを指摘しています。明確に名指しはしてませんが、長期間米国政府のトップにあった民主党のF.D.ルー ズベルト大統領の対シナ外交政策を批判しています。従ってマッカーサーは大統領選に出馬するならば、共和党から立候補する積りであったのではないでしょう か?以上
Posted by 奥中 正之 at 2015年03月15日 15:04
マッカーサー証言のブログを読んだ後に、貴殿のブログを読んだので、すごく面白かったです。
ここのコメントで皆さんが書いている様に、現在の日本国民がこういった事に興味を示してくれることが必要なのかもしれませんね。
事は70年前に終わっていて、今となってはどうにもならない事が多くありますが、70年と言う沢山の時間を使って、我々の先輩方は多数の国々に謝罪をしてお金を出して、そんなことを続けてきました。
もう、そろそろ前を向いた建設的な憲法に作り変えてもらい、明るい未来に向かって進んで行く「日本」を描いてほしいと望んでいます。
これをただの理想論というか、どうかはわかりませんが、私はそう望みます。
Posted by hirocyan at 2015年05月07日 10:06
侵略戦争に関して現在の北朝鮮の状況と比較されていますが、あまりにも文脈が違うと思います。現在の北朝鮮の周辺諸国は欧米列強の植民地となっておりませんし、ちょっと手を緩めると北朝鮮も欧米列強の植民地にされる可能性もありません。

北朝鮮以外の周辺地域(日本や中国、韓国、東南アジア諸国などアジアのほぼすべての地域)がほぼ欧米諸国に植民地化され、そこで北朝鮮が経済制裁を受け石油をとめられ国民の数十%が失業する状態だと仮定してみる。
そのような文脈の中で真珠湾攻撃のような先制攻撃を行うのと、現実の北朝鮮が単純にいま経済制裁をされ攻撃(侵略戦争)を行うのとでは、本質的にまったく異なる。

当 時の日本には帝国主義的な部分はあった。また侵略ともいえる部分もあった。だが、そう善悪二元論的な単純な問題ではなく、より大きく歴史を俯瞰すると、欧 米列強の非白人諸国を強引に植民地化し支配してきた歴史がある。日本が真珠湾攻撃を行ったことを正当化することはできないが、これは大きな近現代史の中で の蓋然性といえる。

つまり、現在の北朝鮮の状況と当時の日本の状況は本質的にまったく異なるのに、同じようにあてはめ、「経済制裁を受けての先制攻撃」という状況を同じように語る(経済制裁はアリ、先制攻撃はナシ)ことはできないと思われます。
Posted by 初見 at 2015年05月17日 04:25
『安全保障上の理由』が日本の戦争の理由というのは、否定できないわけだ。

なら、それで終わりだと思うね。
誤訳だのなんだのは、無意味だ。

○日本は、安全保障上の理由により戦争をした。
○マッカーサーがそう認めた。
○米国議会でも反発は起こらなかった。

これで十分だね。
日本は世界征服をやろうとした、間違った戦争だった、その証拠はカイロ宣言だ。それを受けたポツダムだ東京裁判だ、受諾したからそれが真実だ。
な~んて大まじめでいう人間もいるからね。(苦笑)

世界征服じゃない、安全保障上の理由で日本は戦争してたんだ。
マッカーサーはそう言ったし、戦後の米国議会も反発はしてないね。
私はこれから、そう言い返すことにするよ。
Posted by D5 at 2015年05月30日 06:47
>>Posted by D5 at 2015年05月30日 06:47

私も全くその通りと思います。
Posted by 七紙 at 2015年07月25日 23:01
真珠湾攻撃は正当。違うというのなら連合国は東京裁判で裁くこともできた。戦争行為それ自体が国家主権の一部なのだ から別に理由が経済制裁であろうがなかろうが関係ない。宣戦の遅れについては、東京裁判でも単なる過誤とされた。当然だが、過誤があるということと法的に 不当であるということ、戦略上有効だったかということ、それらのことと道徳の問題は別である。
Posted by at 2015年07月29日 02:40
「リメンバー・アラモ砦!」「リメンバー・メイン号!」「リメンバー・パールハーバー!」。アメリカの戦争はいつも「リメンバー!」でした。
アメリカは不思議な国で、戦争の際には、いつも都合よく敵国からの攻撃があり、「リメンバー!」の合い言葉で国民世論がまとまって開戦に至るのです。
Posted by at 2015年09月02日 14:15
現在調査中です。なにをと云いますと、戦後、6年後に、日本の戦争目的は、侵略ではなくて、「自衛戦争」であったと マッカーサー訂正しました。しかし、この様な記事の存在を記す証拠はないと、インターネットでは多く見られます。証拠がない事は、・「自衛戦争」でなかっ たことの証明にはなりません。

 GHQの連合国最高司令官総指令部の諮問機関「労働諮問委員会」の11人のメンバーの一人に選ばれた人に、ヘレン・ミアーズ氏が居られます。来日されたのが、1946年です。
仕事は、戦後日本の労働基本法の策定に携わりました。帰国が47年と思われますが、その一年後の48年に、「Mirror for Americans: Japan(アメリカの鏡・日本)」を発刊しました。

マッカーサーは、ラベル・トンプソン宛てに、次のような手紙を書いています。
  「占領が終わらなければ、日本人は、この本を日本語で読むことは出来ない」と書き送っています。 1949年8月6日付書簡----と云うことは、日本語 で翻訳することは認めないと云うことでしょうか。 「Mirror for Americans: Japanは、日本人には読ませたく無かったことになります。
 
ヘレン・ミアーズ氏の著書を読んだマッカーサーは、衝撃を受けたのだと思 います。調査を命じて、日本について分ったことは、「日本は絹産業以外には、固有の天然資源はほとんど何もないのです。彼らは綿が無い、羊毛が無い、石油 の産出が無い。錫(すず)が無い、ゴムが無い。それら一切のものがアジアの海域には存在していたのです」

 そして、著書が発刊されてから、3年後の昭和26(1951)年5月、アメリカ上院の軍事外交合同委員会で、ダグラス・マッカーサーは以下の2つの重大な発言を行なった。
①日本の戦争は自衛戦争であった
②アメリカが過去100年に太平洋で犯した最大の政治的過ちは、共産主義者が支那において勢力を増大して行くのを黙過してしまったことである

このような発言をしたという証拠がないという意見がありますが、
「日 本は絹産業以外には、固有の天然資源はほとんど何もないのです。彼らは綿が無い、羊毛が無い、石油の産出が無い。錫(すず)が無い、ゴムが無い」の文章の うち、「日本は絹産業以外には、固有の天然資源はほとんど何もないのです」の部分は、日本人も知らない部分だと思います。絹は、紀元前から、日本の主要産 業であったことは、歴史家も知らないと思います。この事をマッカーサーが知っていたと云うことは、日本から持ち帰った厖大な資料の中に有ったと考えます。
 多くの書籍も持ち帰りましたが、それ以外に絹の資料があった筈です。
 これは、日本の軍隊が保管していたものだと思います。

 絹の資料は、現在の日本の資料を探しても無いと思います。
私の持っている資料のみが、証拠になると思います。
この資料を見たときに、マッカーサーは、自分は間違っていたことを知ったのだと思います。

これまでで、日本に対して謝ったのは、マッカーサーだけです。 原子爆弾の投下を含めて謝罪しました。

 それに対して、アメリカ国民の多くの人は、あれを遣わなかったら、アメリカの軍人は、100万人は、死んでいた。悪かったのは、日本人だと云っています。

Mirror for Americans: Japanは、是非、アメリカの人に読んでいただきたいと思います。
Posted by 蛍火 at 2015年10月08日 23:01
>だが国連規約でも、その後の国連憲章でも認められた経済制裁を理由に相手国を武力で先制攻撃することが正当なのだろうか?
 それが許されるなら経済制裁された北朝鮮は日本にミサイル攻撃を加えてよいことになる。追い詰められた北朝鮮の自衛戦争だという論理が成立するのである。


1928年米国議会で、当時の米国務長官だったケロッグは上院議員から質問を受け、「経済制裁は戦争行為です」と答え、同じことを二度も断言しました。
1941年7月、ルーズベルトは部下から「日本に経済制裁をしてはなりません。もし制裁をしたら合衆国は近い将来にアジアで戦争することになります」と再三に渡って報告を受けてました。
米国は経済制裁をすればそれが戦争行為になることを知っていました。
あ の時の日本に対する経済制裁は、明らかに生存権を奪うほどの強烈な制裁です。ケロッグ長官が証言したように、完全な戦争行為です。北朝鮮の例を出してます が、生存権を奪うほどの制裁はしません。北朝鮮の生存権を奪うほどの強烈な制裁はしないように配慮します。現在の制裁も弱めにしており、北朝鮮に配慮して ます。追い詰めたらどうなるかは、教訓として学習してます。だから現在のイランやロシアに対する経済制裁も弱めにしてあります。
Posted by 愛国者 at 2015年12月09日 01:18
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